アビヤンガ
Abhyaṅga / अभ्यङ्ग
Definition
温めた薬用オイルを全身に塗布してなじませる、アーユルヴェーダのオイルマッサージ。乾燥や疲れをやわらげ、神経を落ち着かせる養生とされる。
この項目のポイント
- アビヤンガは温めた薬用オイルを全身になじませるアーユルヴェーダのオイルマッサージ
- 乾きや冷え、疲れをやわらげ、心を落ち着かせる養生とされ、ヴァータを整えると考えられている
- サロンの施術だけでなく、自宅で行うセルフアビヤンガとしても親しまれている
アビヤンガとは
アビヤンガ(Abhyaṅga)は、温めた薬用オイルを全身に塗布し、手のひらでていねいになじませていく、アーユルヴェーダのオイルマッサージです。サンスクリット語で「油を塗ること」を意味し、サロンで受ける本格的な施術から、自宅で行うセルフケアまで、さまざまな形で親しまれてきました。
乾きをうるおし、ヴァータを整える
アーユルヴェーダでは、オイルが肌になじむことで体の乾きや冷えがやわらぎ、こわばりや疲れがほぐれると考えられてきました。とくに、乾燥・冷え・動きすぎといった性質をもつヴァータを落ち着かせる養生として重視されます。触れて温めるという行為そのものが、心を安らげる助けになるとも伝統的に語られてきました。
浄化法の一部としてのアビヤンガ
アビヤンガは、本格的な浄化法であるパンチャカルマの準備段階でも欠かせない工程とされています。オイルで全身を整えてから、額にオイルを垂らすシロダーラなどの施術へ進む流れが知られており、体をゆるめて次の手当てを受けやすくする役割があると考えられています。
日々の養生に取り入れる
セルフアビヤンガは、ディナチャリヤ(1日の過ごし方の養生)の一部としても知られています。人肌程度に温めたオイルを、手足の末端から体の中心へ向かってやさしくなじませる方法が一般的です。使うオイルの種類や量は体質や季節によって選ばれます。肌に合うかどうかは個人差があるため、肌トラブルや持病がある場合は無理をせず専門家に相談することがすすめられます。
本項目は伝統的な考え方および一般的な情報の紹介であり、特定の効果・効能を保証したり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。
FAQよくある質問
アビヤンガとは何ですか?
温めた薬用オイルを全身に塗布し、手のひらでなじませていくアーユルヴェーダのオイルマッサージです。サンスクリット語のアビヤンガは「油を塗ること」を意味し、日々の養生から本格的な浄化法の一部まで幅広く行われてきました。
アビヤンガはどんな養生とされていますか?
アーユルヴェーダでは、オイルが肌になじむことで乾きや冷えをやわらげ、疲れをほぐし、心を落ち着かせるとされてきました。とくに乾燥や不安定さをもつヴァータを整える養生として重視されます。
アビヤンガは自宅でもできますか?
自宅で行うセルフアビヤンガも古くから親しまれています。人肌程度に温めたオイルを手足の末端から中心へ向かってなじませる方法が一般的です。オイルの種類や体質に不安がある場合、また肌トラブルや持病がある場合は専門家に相談してください。