施術・トリートメント家でできる部分ケア5つ|頭・耳・鼻・目・足
サロンに行かなくても続けられる、アーユルヴェーダの部分ケアを5つ紹介します。頭皮・耳・鼻・目・足それぞれの意味、やり方、避けたほうがよい場面をまとめました。…
Nasya / नस्य
Definition
鼻から薬用オイルなどを取り入れる、アーユルヴェーダの伝統的な手当て。頭部を整える入り口は鼻であるという考えに基づき、パンチャカルマの五法の一つにも数えられる。
この項目のポイント
空気が乾く季節、鼻の奥がつんと乾いて、頭まで重く感じる。
そんな日に、鼻の入り口に何か塗って守りたくなるのは、自然な感覚です。
アーユルヴェーダの古典には、鼻は頭への入り口だと書かれています。
鼻をいたわることが頭をいたわることにつながる、という考え方は、数千年前から続いてきたものです。
ナスヤ(Nasya)とは、薬用オイルやハーブを煮出した液体を鼻から取り入れる、アーユルヴェーダの伝統的な手当てです。
背景にあるのは、鼻は頭部への入り口(ナーサー・ヒ・シラソー・ドヴァーラム)という古典の考え方です。
本格的な浄化法であるパンチャカルマを構成する五法の一つにも数えられています。
アーユルヴェーダでは、首から上は感覚のすべてが集まる特別な領域とされます。
目・耳・鼻・口・頭を扱う専門分野はシャーラキヤ・タントラと呼ばれ、ナスヤはその中心的な手当ての一つです。
重く停滞しやすいカパが頭部にたまるとされる状態や、乾燥して不安定になりやすいヴァータが高ぶる状態の手当てとして、古典に詳しく記されています。
ナスヤは、何を目指すかによって大きく3つに分けられます。
| 形 | 目指す方向 | 伝統的に向けられる状態 |
|---|---|---|
| ヴィレーチャナ・ナスヤ | 頭部にたまったものを出す | カパの重さ、詰まり |
| ブリンハナ・ナスヤ | 養い、補う | ヴァータの乾き、消耗 |
| シャマナ・ナスヤ | 乱れを鎮める | そのときに増えているドーシャ |
同じ鼻からの手当てでも、出すのか、養うのかで、使う素材も量もまったく違ってきます。
本格的なナスヤは、事前に頭部のオイルマッサージや蒸気で準備を整えたうえで、専門家が量と種類を選んで行うものです。
オイルを用いるナスヤは、量によっても呼び名が変わります。
まとまった量を用いるものがマルシャ・ナスヤで、専門家のもとで行う形とされます。
ごく少量を用いるものがプラティマルシャ・ナスヤで、毎日の養生として伝えられてきた穏やかな形です。
プラティマルシャ・ナスヤは、清潔な指先にごま油や専用のナスヤオイルを少量取り、鼻の入り口に薄く塗るという形で知られています。
古典の日課の記述では、アヌ・タイラという薬用オイルの名前が挙がります。
空気が乾く季節や、ほこりの多い環境で過ごす日の保護的なケアとして、ディナチャリヤ(1日の過ごし方の養生)に組み込まれてきました。
口のケアであるガンドゥーシャ、耳のケアであるカルナプーラナと並ぶ、顔まわりの小さな養生といえます。
鼻や副鼻腔に炎症や疾患がある場合、妊娠中、食後すぐ、飲酒後などは避けるべきとされています。
オイルとの相性には個人差があるため、日常的なケアでもごく少量から様子を見ることが大切です。
鼻づまりや痛みなどの症状がある場合は、耳鼻科など医療機関への相談を優先してください。
本項目は伝統的な考え方および一般的な情報の紹介であり、特定の効果・効能を保証したり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。
ナスヤとは何ですか?
薬用オイルやハーブの液体を鼻から取り入れる、アーユルヴェーダの伝統的な手当てです。鼻は頭部への入り口であるという考えに基づいて、頭や首から上を整える方法と位置づけられ、本格的な浄化法パンチャカルマの五法の一つにも数えられます。
ナスヤは自宅でもできますか?
本格的なナスヤは専門家のもとで行うものですが、日常の養生としては、清潔な指先でごま油などを鼻の入り口に薄く塗る穏やかな方法(プラティマルシャ・ナスヤ)が伝統的に知られています。乾燥が気になる季節のセルフケアとして取り入れられています。
マルシャとプラティマルシャはどう違いますか?
用いるオイルの量の違いです。まとまった量を使うマルシャ・ナスヤは専門家のもとで行う形、ごく少量を使うプラティマルシャ・ナスヤは毎日の養生として伝えられてきた穏やかな形とされます。
ナスヤの注意点はありますか?
鼻や副鼻腔に炎症・疾患がある場合、妊娠中、食後すぐなどは避けるべきとされています。オイルが合わないこともあるため少量から様子を見て、症状がある場合は耳鼻科など医療機関への相談を優先してください。