ハーブ・生薬

トゥルシー(ホーリーバジル)

Tulasī / तुलसी (Holy Basil)

Definition

インドで最も神聖とされるシソ科のハーブ。ホーリーバジルとも呼ばれ、アーユルヴェーダでは心身を整えるハーブティーなどとして日常的に用いられてきた。

この項目のポイント

  • トゥルシーはインドで「比類なきもの」を意味する、最も神聖とされるハーブ
  • ホーリーバジルの名でも知られ、家庭の庭や寺院に植えられ日々の祈りとともに育てられてきた
  • 葉をお茶にするトゥルシーティーが最も身近な取り入れ方として親しまれている

トゥルシー(ホーリーバジル)とは

トゥルシー(Tulasī)は、シソ科メボウキ属のハーブで、英語ではホーリーバジル(聖なるバジル)と呼ばれます。サンスクリット語の名は「比類なきもの」を意味し、インドでは数ある植物の中で最も神聖なものとして、家庭の庭や寺院に植えられ、日々の祈りとともに育てられてきました。アーユルヴェーダでも、暮らしに寄り添う代表的なハーブの一つです。

伝統的な位置づけ

アーユルヴェーダでは、トゥルシーは軽く温める性質をもつとされ、重く停滞しやすいカパや、冷えて不安定になりやすいヴァータを整えると伝統的に説明されてきました。また、季節の変わり目のゆらぎに寄り添うハーブとして、のどや呼吸を心地よく保つ文脈で語られることが多いのも特徴です。心を落ち着けて明晰さを支えるハーブとして、アシュワガンダと並んで挙げられることもあります。

聖なる植物としての顔

トゥルシーはヒンドゥー教で女神の化身とされ、家の中心にトゥルシーを植えた鉢を置き、毎日水をやって祈りを捧げる風習が今も続いています。健やかさを支えるハーブであると同時に、暮らしの中心にある祈りの植物でもある。この二つの顔をあわせもつことが、トゥルシーが特別視されてきた理由です。

日々の取り入れ方

最も身近なのは、乾燥させた葉をお湯で淹れるトゥルシーティーです。ノンカフェインで、ややスパイシーな清涼感のある香りが特徴です。朝の一杯としてディナチャリヤ(1日の過ごし方の養生)に取り入れる楽しみ方も知られています。妊娠中の方や持病・服薬中の方は、取り入れる前に専門家へ相談することがすすめられます。

本項目は伝統的な考え方および一般的な情報の紹介であり、特定の効果・効能を保証したり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。

FAQよくある質問

トゥルシーとは何ですか?

シソ科メボウキ属のハーブで、英語ではホーリーバジル(聖なるバジル)と呼ばれます。サンスクリット語のトゥラシーは「比類なきもの」を意味し、インドでは最も神聖な植物として家庭や寺院で大切に育てられてきました。

トゥルシーとスイートバジルは違うものですか?

同じメボウキ属ですが別の種類です。料理に使うスイートバジルに対し、トゥルシーはややスパイシーで清涼感のある香りが特徴で、主にお茶や伝統的な手当てに用いられてきました。

トゥルシーはどのように取り入れますか?

乾燥させた葉をお湯で淹れるトゥルシーティーが最も身近です。ノンカフェインのハーブティーとして日常的に楽しまれています。妊娠中の方や持病・服薬中の方は、取り入れる前に専門家へ相談してください。