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ハーブ・生薬

ビビータキー

Bibhitaki / विभीतकी

Definition

トリファラを構成する三果の一つで、伝統的にカパのバランスを整えるとされる果実のハーブ。

この項目のポイント

  • ビビータキーはトリファラを構成する三果(ハリタキ・アマラキ・ビビータキー)の一つ
  • 伝統的にカパのバランスを整え、のどや呼吸まわりのケアの文脈で用いられてきた
  • 名前は「病の恐れを遠ざけるもの」に由来するとされる

ビビータキーとは

ビビータキー(Bibhitaki)は、学名 *Terminalia bellirica*、和名セイタカミロバランと呼ばれる樹木の果実で、アーユルヴェーダで古くから用いられてきたハーブです。

シクンシ科の高木で、インドから東南アジアの森に広く育ちます。

サンスクリット語の名前は「病の恐れを遠ざけるもの」に由来するとされ、それだけ頼りにされてきた素材だと言えます。

トリファラの三果の一つ

ビビータキーの名を最も有名にしているのが、トリファラです。

トリファラは「三つの果実」を意味する配合で、ハリタキ・アマラキ・ビビータキーの3種からなります。

ビビータキーはその中で、主にカパに対応する果実と位置づけられてきました。

三果の中での持ち場

同じトリファラの仲間でも、三つの果実は味も持ち場も違います。

果実目立つ味主に受け持つとされるドーシャ
ハリタキ渋味を中心に五つの味ヴァータ
アマラキ酸味ピッタ
ビビータキー渋味カパ

三つがそれぞれの持ち場を分け合うことで、トリファラは3つのドーシャ全体に穏やかに働く配合になると考えられてきました。

ビビータキーは、その中で重さと湿りを引き締める役回りです。

古典が記す性質

ビビータキーについて伝えられている性質は、次のとおりです。

渋味と乾いた性質は、湿って重くなりがちなカパを引き締める方向に働くとされます。

一方で消化後の作用は甘味とされ、引き締めるだけで終わらないところに、この果実の穏やかさがあると説明されます。

伝統的な位置づけ

のどや声、呼吸まわりのケア、消化を助けて未消化物(アーマ)をためない、といった文脈で語られることが多いハーブです。

使うのは主に果実の果肉の部分で、乾燥させて粉末にしたものが用いられてきました。

リグ・ヴェーダのさいころ

ビビータキーには、アクシャという古い呼び名もあります。

アクシャは、さいころを意味する言葉でもあります。

リグ・ヴェーダには賭博に溺れる人を描いた賛歌があり、そこで使われるさいころは、この木の実だったと考えられています。

薬になる果実が、古代には遊び道具でもあった。

ビビータキーは、インドの人々の暮らしにそれだけ深く根を下ろしてきた木だと言えます。

現代での扱い

単体の粉末のほか、トリファラをはじめとする配合ハーブ、発酵ドリンクやサプリメントの原料としても使われています。

利用の際は製品の表示に従ってください。

体質や持病、服薬状況が気になる場合や、妊娠中・授乳中の場合は、専門家に相談することがすすめられます。

本項目は伝統的な考え方および一般的な情報の紹介であり、特定の効果・効能を保証したり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。

FAQよくある質問

ビビータキーとはどんなハーブですか?

学名 Terminalia bellirica(和名セイタカミロバラン)の果実で、アーユルヴェーダで古くから用いられてきたハーブです。単体よりも、ハリタキ・アマラキと合わせた配合「トリファラ」の一員として知られています。

ハリタキやアマラキとはどう違いますか?

三つとも同じトリファラの仲間ですが、味の中心が違います。ビビータキーは渋味、ハリタキは五つの味をあわせ持ち、アマラキは酸味が目立つとされます。そのため受け持つドーシャも少しずつずれると考えられてきました。

ビビータキーはどんな形で摂られますか?

乾燥果実の粉末や、トリファラなどの配合ハーブ、近年は発酵ドリンクやサプリメントの原料としても使われています。利用の際は製品の表示に従い、気になる場合は専門家に相談してください。