食べる量を減らすと落ちる。

やめると戻る。

この繰り返しになっているとき、アーユルヴェーダは減らす順番が逆だと考えます。

先に立て直すのは、量ではなく消化する側の力です。

減らす順番を入れ替えるという考え方
量から減らす
  • 食べる量を減らすと落ちる
  • やめると戻る
火から立て直す
  • 先に消化する側の力を戻す
  • 減らすのは最後

減らす前に燃やす

この考え方の中心にあるのは、消化の火です。

食べたものを分解して、体の材料に変える働き全体を指します。

ここが弱ると、食べたものが材料にならずに残ります。

体の重さは、脂肪だけとは限らないというのがこの体系の見方です。

消化の火が担っていること
消化の火
分解する食べたものを細かくする
材料にする体をつくる材料に変える
弱ると材料にならずに残る

残ったものは舌の苔やだるさとして出るとされる

残ったものは、舌の苔やだるさ、口の粘つきとして出るとされてきました。

見分け方は 舌に苔がつく朝 にまとめています。

重さを3つに分けて見る

同じ重さでも、原因の置き場所が3つに分かれます。

何が起きているか出るサイン手のつけ方
消化の火が弱い食後に眠い、お腹が張る温かいものと、香りのあるスパイス
未消化のものがたまる舌の苔、だるさ、口の粘つき軽い食事に戻す、量を控える
重さそのものが増えるむくむ、動きたくない苦味と渋味を足す、体を動かす

上から順に手をつけるのが、この体系の順番です。

消化の火が弱いまま量だけ減らすと、材料は足りないのに残りかすは消えない状態になります。

続かない原因は、だいたいここにあります。

台所で使うもの

段階ごとに、伝統的に使われてきたものを並べます。

段階使うもの使い方
火を支える乾燥生姜・トリカトゥ食前に少量。冷えがある人向き
消化を助けるクミン・ヒハツ料理に入れる。ふだんの量で十分
軽さに寄せるターメリック・トリファラ苦味と渋味の側。続けて使う
水分をためないコリアンダー・フェンネル煮出して飲む。熱がこもる人向き

どれも料理として自然な量で構いません。

たくさん摂れば早く軽くなる、という考え方はしないのが前提です。

台所のスパイスを使う量のめやす
ふだん料理として自然な量で構わない
合うか同じスパイスでも体質で合う合わないがある
多く摂る早く軽くなるとは考えない

自分に合うかどうかは 同じスパイスで効く人と効かない人がいる理由 を見てください。

逆に働きやすいこと

よかれと思ってやっていることが、この考え方では逆に働く場合があります。

冷たい飲みものは、消化の火を弱める方向とされます。

食事を抜くことは、短期間ならともかく、続けると生活が不規則になり、かえって乱れます。

夜遅い食事は、消化の力が落ちる時間に重いものを入れることになります。

生野菜だけの食事も、消化に手間がかかる側として扱われます。

カロリーが高いか低いかとは、別の物差しで見ているということです。

カロリーとは別の物差し
カロリーで見る
  • 高いか低いか
  • 食事を抜けば減る
消化の火で見る
  • 冷たいもの・夜遅い食事は火を弱める側
  • 抜くと生活が乱れる

順番のまとめ

  1. 白湯と食事の時間を揃えて、消化の火を立て直す
  2. 舌の苔が薄くなるまで、軽い食事に戻す
  3. そのうえで、苦味と渋味を足して重さを減らす

最初の2つには、食事制限がほとんど入っていません。

減らすのは最後です。

軽くなったかどうかは、体重より先に、朝の舌と目覚めで見てください。

軽くなったかを見る場所
朝の舌苔が薄くなっているか。最初に見る
目覚め朝の起き方が変わったか
体重見るのはそのあとでよい

本記事はアーユルヴェーダの伝統的な考え方を知識として紹介するものであり、特定の食品の効果効能や減量効果を示すものでも、病気の診断・治療・予防を目的としたものでもありません。持病のある方、服薬中の方、妊娠中の方は、必ず医師などの専門家にご相談ください。