朝起きても体が重くて、動き出すまでに時間がかかる。

食べていないのに、なんとなくむくんでいる気がする。

怠けているわけではありません。

アーユルヴェーダには、この重さ・冷たさ・動きにくさをひとまとめに扱う考え方があります。カパと呼ばれ、水と地の性質を持つとされます。

体の構造をつくり、潤いと免疫を支える土台でもあるので、無くせばいいものではありません。増えすぎたときだけ、動かしてやればいい。

カパは土台であり、増えすぎると重さになる
水と地の性質を持つカパ
構造体のかたちをつくる
潤い潤いを支える
免疫免疫を支える

増えすぎたときだけ動かせばよい

乱れているときのサイン

重さと停滞として現れます。

出やすい場所現れ方
体重だるさ、むくみ、体が動かしにくい
呼吸鼻やのどの不快感、粘りを感じる
睡眠寝すぎる、寝ても疲れが取れない、朝起きられない
心やる気が出ない、こだわりが強くなる、変化を避ける

立て直しの3本柱

カパを立て直す3本柱
重さ・冷たさ・動きにくさの反対へ
軽くする食事とスパイスで
動かす朝の運動と呼吸法で
温める冷えと湿りに温かさを

1. 軽くする

  • 辛味・苦味・渋味を中心に。甘味・酸味・塩味は控えめに
  • 加熱した野菜、豆類、スパイスを効かせた料理
  • 乳製品の摂りすぎ、砂糖、揚げ物、冷たいものを減らす
  • トリカトゥやシュンティ(乾燥生姜)で消化を助ける
  • 食べてすぐ横にならない
カパを軽くする味の選び方
中心に辛味・苦味・渋味
控えめ甘味・酸味・塩味

2. 動かす

カパにもっとも効くのは運動です。

特に朝6時から10時のカパの時間帯に体を動かすと、その性質にかなうとされます。

太陽礼拝のような連続した動きや、カパーラバーティのような活性化する呼吸法が向くとされます。

粉で体をこするウドヴァルタナは、カパのために伝統的に用いられてきた手技です。

3. 温める

冷たく湿った性質には、温めて乾かす方向を足します。

冷房で長時間冷えないようにする、温かい飲みものを選ぶ、といった調整です。

停滞を作らない工夫

カパの乱れは、生活のパターン化とも結びつきます。

同じ時間に同じことをして動かない状態が続くと、重さが増しやすいとされます。

重さが増える暮らしと停滞を崩す工夫
重さが増す
  • 同じ時間に同じこと
  • 動かない状態が続く
停滞を崩す
  • 予定を少し変える
  • 1食を軽くする
  • 昼寝を減らす(夏や体調不良時を除く)
  • 予定を少し変える、新しいことを1つ足す
  • ランガナ(軽減法)はカパにもっとも向くとされ、1食を軽くする調整が有効

季節と時間帯

春、そして朝6時から10時と夜18時から22時がカパの時間です。

カパの季節と時間帯
季節春
朝6時から10時。体を動かすとかなう
夜18時から22時

詳しくは季節の養生リトゥチャリヤを参照してください。

今の傾向はドーシャ診断で確認できます。

本記事はアーユルヴェーダという伝統医学の考え方を知識として紹介するものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安がある方、治療中の方は、必ず医師などの専門家にご相談ください。