ドーシャ・体質冷えと乾燥、落ち着かない|ヴァータ体質の整え方
ヴァータ体質の特徴と、乱れたときに現れやすいサイン、食事・生活・オイルでの立て直し方をまとめました。冷え、乾燥、眠りの浅さ、落ち着かなさが出やすい人向けの実践ガ…
Laṅghana / लङ्घन
Definition
食事や負荷を軽くして体を休ませる、増えすぎたものを減らす方向の養生のことで、断食(ウパヴァーサ)はその代表的な方法の一つとして条件つきで用いられてきた。
この項目のポイント
前の晩に食べすぎて、朝になってもお腹が重い。
舌に白っぽい苔がついていて、口の中がすっきりしない。
食欲がないのに、時間だから何か食べなければと思ってしまう。
そんな朝に、今日は軽くしておこうと思うなら、その感覚は体の声をきちんと聞けています。
アーユルヴェーダでは、こうした状態を、消化しきれなかったものが残っているサインとして捉えてきました。
そして、足すのではなく減らすことで体を休ませる方法を、ランガナと呼んで大切にしてきました。
ランガナ(Laṅghana)は、軽くするという意味の言葉です。
食事の量を減らす、絶食する、消化しやすいものにするなど、体の負荷を下げる方向の養生を指します。
増えすぎたもの、たまりすぎたものを減らす方向の手当て、と言い換えることもできます。
アーユルヴェーダには、方向が反対の2つの養生があります。
| 養生 | 方向 | 向くとされる状態 |
|---|---|---|
| ランガナ | 軽くする・減らす | アーマがたまっている、カパが増えて重い、消化力が落ちている |
| ブリンハナ | 滋養を足す・満たす | 体力が落ちている、やせて弱っている、ヴァータが乱れている |
どちらが良いという話ではありません。
どちらが必要かを見極めるのが先で、いつでも減らせばよいという考え方はしません。
アーマ(未消化のもの)がたまっている。
カパが増えて、体が重くだるい。
アグニ(消化の火)が弱って、食欲がわかない。
こうした状態が、ランガナの目安とされます。
舌磨きのときに苔が厚い日は朝食を軽くする、というのも小さなランガナです。
反対に、体力(バラ)が落ちて滋養が必要なときは、ブリンハナが選ばれます。
ウパヴァーサ(Upavāsa)は、断食を指します。
ランガナの方法の一つとして位置づけられます。
消化力を休ませる方法として、条件つきで用いられてきました。
誰にでもすすめられるものではありません。
アーマがたまっている、カパが増えているといった状態では向くとされる一方で、体力が落ちているときやヴァータが乱れているときは向かないとされます。
完全に断つより、1食を軽くする、白湯と消化しやすいものだけにする、という穏やかな形が現実的です。
食べすぎた翌朝は、無理に朝食をとらず、白湯をゆっくり飲むところから始めてみてください。
お腹が空いてきたら、キチャリやおかゆのように、温かく消化しやすいものを少しだけ。
その日の夜も軽めにすると、翌朝の体の感じが変わってくることがあります。
空腹で手が震える、ふらつく、強いだるさが出る場合は、すぐに食事に戻してください。
妊娠中・授乳中の方、成長期の子ども、高齢の方、持病のある方や薬を飲んでいる方は、食事を抜く前に必ず医師に相談してください。
体重が減りすぎている方や、食事のことで悩みを抱えている方にも向きません。
ランガナは、体を責めるためのものではなく、休ませるためのものです。
本項目は伝統的な考え方の紹介であり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。
ランガナとは何ですか?
軽くするという意味の言葉で、食事の量を減らす、絶食する、消化しやすいものにするなど、体の負荷を下げる方向の養生を指します。
ウパヴァーサとは何ですか?
断食を指します。ランガナ(軽減法)の一つとして位置づけられます。
誰でも断食してよいのですか?
違います。体力が落ちているときやヴァータが乱れているときは向かないとされ、栄養を足す方向の養生(ブリンハナ)が選ばれます。妊娠中・授乳中の方、成長期の子ども、高齢の方、持病のある方や服薬中の方は、食事を抜く前に必ず医師に相談してください。
穏やかなやり方はありますか?
完全に断つより、1食を軽くする、白湯と消化しやすいものだけにするという形が現実的です。